強くなる?我流一心流剣術心得
世界グランドチャンピオン・篭田(かごた)先生がスポチャンについて語ります。
第1回 構え
一心塾の構えの考え方は非常にシンプルです。ポイントは二点。
ひとつは得意技を構えた状態から出せること。
自身の基本的な構えから一番の得意技を出すときにバックモーションをとったり二段階アクションにならないこと。この点はおそらく誰もが気をつけている点でしょう。
もう一つは剣でガードポジションをとること。
一心塾の選手の多くは下段・中段で剣を出し気味に構えます。要は障害物としての剣を相手との間に置くということ。
このふたつのポイントを完全に生かしきることができれば私たちの理想とする『相手から遠く自分から近い間』が実現するのですが私も含めそのフュージョンを具現化するには至っていません。剣を前に出さない選手もいますが構えた状態でボクシングのピーカブーのように剣に隠れるエリアをもつことが大切だと考えています。
ですから一心塾には完全な上段の使い手や脇構えの選手はいません。塾頭が指導できないのです(笑) 。
われわれの基本的な考え方はズボラ。ものすごい練習の末に身につく技術やずば抜けた運動能力の賜物ではなく普通の人が割と早くに強くなることがポリシーなのでひとつの得意技にこだわり、身を守れることを柱に上記の2つのポイントを重視しています。
技の出しやすさと剣で間が取れるか一部分でもガードしてるか、構えについてはこの点の追及だけ。いろんな構えの使い分けなどほとんど考えていません。構えで相手を威圧できるのは理想ですがそれもあまり気にはしてません。
ただいずれにしろ構えもひとつの技術です。われわれのポイントと同じでも違っても自身の構えについてその利点を2つ3つ挙げられるのが自分にあったよい構えではないでしょうか。